紫外線は太陽光の一種で、波長の長さによりUVA、UVB、UVCに分類されます。
UVCはオゾン層などに吸収されるため地表まで届きません。
UVAは地表に届く紫外線の大半を占め、一年中注意が必要です。また、UVBはUVAより量は少ないですが、エネルギーが強いので油断できません。それぞれの特性を知って対処しましょう。
UVAとはシミやたるみの原因となる「生活紫外線」
・波長が長く、肌の奥の真皮まで届き、肌の老化を促す。
・ガラスを通過し、家の中にも届く。
・肌の炎症はおこしにくいが、季節による変化が少なく、一年を通して要注意。
UVBとはシミやそばかすの原因となる「レジャー紫外線」
・波長が短く、表皮までしか届かないが、エネルギーが強い。
・メラニンの生成を促進する。
・肌が炎症をおこし赤くなったり、その後、肌が黒くなったりする。
紫外線の刺激が続くとメラノサイトが慢性的に活性化され、メラニンを過剰に生成します。そのため、肌本来のメラニン分解や排出機能が追いつかず、シミやそばかすの原因となります。
※気象庁「雲と紫外線」より引用
紫外線は晴天のときだけでなく、曇りや雨でも地表に降り注いでいます。天候に関わらず、しっかりケアすることが大切です。
日焼け止めの種類や塗り方などをご紹介します。
出典元:日本化粧品工業会
●SPFとは、UVBによる赤くなる日焼け(サンバーン)を防ぐ効果を示す数値で、数値が大きいほど、防止効果は高くなります。(最大値50+)
●PAとは、UVAによる短時間で肌が黒くなる反応を防ぐ効果の目安です。+が多いほど、防止効果は高くなります。(最大値++++)
●UV耐水性とは、水に濡れる場面での日焼け止めを選ぶ際の目安です。水に触れない条件で測定したSPFが、水に触れた後どれだけ保持されているか、★~★★で表示します。
シーンや好みの使用感から適切なものを選びましょう。
ベタつくからと量を少なめにしてしまうと、塗りムラや塗り残しで、十分な紫外線防止効果が得られないことも。使用量は必ずパッケージを確認し、適量を正しくしっかり塗ることが大切です。
塗った後も、汗・皮脂・摩擦などで落ちることもあるので、2~3時間おきに塗り直しましょう。
日焼け止めはスキンケアの最後に塗りましょう。
●塗り忘れやすいパーツ
髪の生え際/眉間/耳/フェイスライン/小鼻のわき/首や首の後ろ
1.適量をとり、両頬・額・鼻・あごの5カ所にのせます。
(目安量⇒クリームタイプ:パール1粒分、液状タイプ:1円玉1個分)
2.中指と薬指を使い、面積の広い頬からなじませます。
3.額は生え際へ、目は目頭から目尻へ、鼻は上から下へ、あごはフェイスラインに向けて広げます。その後、もう一度、同量をとり、同じ手順で重ね塗りします。
塗る範囲が広くムラになりがちなので、容器から直接塗りたい所へ直線状に出すのがポイントです。
●塗り忘れやすいパーツ
手や足の甲/ウデや脚の内側/ヒザ/太ももの裏~ふくらはぎ裏/胸元や背中
手のひら全体で、円を描きながらなじませます。
手のひら全体で大きく円を描くように、脚全体にムラなく塗ります。
紫外線は肌だけでなく、目や髪にも影響を与えます。外出時には、サングラスや帽子を身につけましょう。
また、屋外はもちろん屋内にも紫外線は届くので、しっかりと対策を。屋内での対策は日焼け止めを塗ったり、窓に遮光カーテンを使用したり、長袖を着るなどで対策をしましょう。
紫外線を浴びた後、3~4日でメラニンが増え始めるといわれています。早めにしっかりとケアしましょう!
●冷却
冷やした濡れタオルで、ほてりが治まるまでやさしく肌を冷やしましょう。冷やしたシートマスクやコットンパックでもOK!
●保湿
日焼けをした肌は乾燥しやすい状態に。保湿効果のある化粧水などでたっぷり肌にうるおいを与えましょう。
紫外線の対策や日焼け後のケアなどを正しく行ない、シミやシワなどの肌老化を防ぎましょう!
※イラストはイメージです。