酸っぱいニオイの原因は、汗の成分を菌が分解したイソ吉草酸。足やワキなど蒸れやすいところほどニオイが強くなる傾向があります。
汗を乾いたタオルで拭くのは逆効果。汗には蒸発して体温を下げる役割があり、乾いたタオルで拭き取ると体温調節のための水分がなくなるため、より汗が分泌されてしまいます。汗を拭くときは濡れたタオルなどを使い、皮膚の水分を保つようにしましょう。
汗をかく習慣がないと汗腺が弱り、ベトベトの汗が出てニオイの原因に。ウォーキングなどで普段から汗をかくようこころがけましょう。
ジアセチルは汗や皮脂に含まれる乳酸を菌が分解したもの。30~40代の男性に多く、後頭部を中心にニオイが発生します。
ジアセチルは寝ている間にも発生しやすいため、ニオイが気になる場合は朝もシャワーを浴びるのがおすすめです。朝にニオイのもとを洗い落とすことで、長時間ニオイの発生を防ぐことができます。汗や皮脂をこまめに拭き取るのも効果的。
皮脂の酸化により発生する2-ノネナールが原因。年齢が上がるほど出やすく、皮脂量が多い胸や背中のニオイが特に強くなります。
肌をゴシゴシ洗うと、乾燥が進んで加齢臭の原料となる皮脂が過剰に分泌されます。こすらずにやさしく洗いましょう。
ポリフェノールを含む食品の摂取は2-ノネナールの増加を抑えるのに効果的。特に梅とカシスは実験でその効果が明らかになっています。飲みやすく続けやすいジュースでとり入れるのがおすすめ。
フレグランス製品は揮発する成分で作られており、下から上に香り立ちます。そのためウエストより上につけると華やかに香りますが、香りが強く出やすいうなじや耳の後ろにはつけすぎない方が無難です。
参考資料:『新しい香水の教科書』小磯良江(監修)株式会社マイナビ出版
教えてくれたのは…
東海大学理学部化学科教授
関根 嘉香 先生