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「疲労臭」の原因は誰もが感じる心身の不調⁉

「疲労臭」の原因は誰もが感じる心身の不調⁉

皮膚ガスには4種類あり、現代人が発症しやすいのが「疲労臭」。ニオイの発生を防ぐには3つの要因を知ることが大切です。

要因1 心理的ストレス

疲労やストレスが溜まると血液中のアンモニア量が増え、ツンとしたニオイが皮膚から染み出します。特に不安や緊張などの心理的ストレスを感じると疲労臭は強くなります。

不安や緊張で交感神経が優位になっていると、皮膚から放散されるアンモニア量=疲労臭が増える傾向があります。

要因2 偏った食生活による腸内環境の悪化

アンモニアは肉などのたんぱく質を腸内で分解する際に、アンモニア産生菌という菌によって発生します。そのため、たんぱく質ばかりの偏った食生活はアンモニアの増加につながります。さらに、偏った食生活で腸内環境が悪化するとアンモニア産生菌が増え、多量のアンモニアを発生させてしまいます。

要因3 肝機能の低下

腸内で発生したアンモニアは肝臓に運ばれ、通常は尿素に分解・無毒化されます。ところが肝臓が疲労やアルコールの飲み過ぎなどで弱っていると、アンモニアを分解できずに血液中に放出してしまい、皮膚ガスとなって体外へ排出されてしまうのです。

実はニオっているかも? あなたの「疲労臭」をcheck!

日頃の生活を振り返って、疲労臭が出ていないかチェックしてみましょう!

「疲労臭」セルフチェックリスト

  • 肉や魚ばかり食べている
  • アルコールをよく飲む
  • 最近便秘気味だ
  • 心配性で緊張しやすい
  • ストレスが溜まっている
  • 夜更かしが多い

チェック項目が多い人は要注意です。

教えてくれたのは…

東海大学理学部化学科教授

関根 嘉香 先生

東アジアの大気環境や室内空気汚染の予防・改善に関する研究にとりくむ中で、人の体から発せられる皮膚ガスに着目。皮膚ガス検出デバイスを開発し、病気の早期発見や個人認証への応用など多角的な視点で研究を進めている。
東アジアの大気環境や室内空気汚染の予防・改善に関する研究にとりくむ中で、人の体から発せられる皮膚ガスに着目。皮膚ガス検出デバイスを開発し、病気の早期発見や個人認証への応用など多角的な視点で研究を進めている。