疲労やストレスが溜まると血液中のアンモニア量が増え、ツンとしたニオイが皮膚から染み出します。特に不安や緊張などの心理的ストレスを感じると疲労臭は強くなります。
不安や緊張で交感神経が優位になっていると、皮膚から放散されるアンモニア量=疲労臭が増える傾向があります。
アンモニアは肉などのたんぱく質を腸内で分解する際に、アンモニア産生菌という菌によって発生します。そのため、たんぱく質ばかりの偏った食生活はアンモニアの増加につながります。さらに、偏った食生活で腸内環境が悪化するとアンモニア産生菌が増え、多量のアンモニアを発生させてしまいます。
腸内で発生したアンモニアは肝臓に運ばれ、通常は尿素に分解・無毒化されます。ところが肝臓が疲労やアルコールの飲み過ぎなどで弱っていると、アンモニアを分解できずに血液中に放出してしまい、皮膚ガスとなって体外へ排出されてしまうのです。
日頃の生活を振り返って、疲労臭が出ていないかチェックしてみましょう!
チェック項目が多い人は要注意です。
教えてくれたのは…
東海大学理学部化学科教授
関根 嘉香 先生