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美容も健康もサポート!ビタミンB群!

美容も健康もサポート!ビタミンB群!

3大栄養素をしっかりとっているのに体調がすぐれないのは、ビタミンB群が不足しているからかも!エネルギー代謝の補酵素を担うビタミンB群のことを知り、効率良く摂取しましょう。

糖質からエネルギーをつくり出す! ビタミンB1

糖質の代謝をスムーズにし、エネルギーを生み出します。スイーツや白米など、糖質をとり過ぎたときには積極的に摂取することがおすすめ。また、脳や神経系にエネルギーを供給し、働きの維持や調整をする役割も担っています。ビタミンB1が不足すると、うまくエネルギーがつくり出せず、疲れが溜まりやすくなってしまいます。スポーツをする方や糖質を多くとる方、疲労が溜まっている方におすすめです。

不足すると…

  • エネルギー不足によるイライラ
  • 集中力が低下しやすくなる
  • 疲労・だるさなどを感じやすくなる

ビタミンB1を含む食物

推奨量(18~49歳) 男性:1.1~1.2mg/日、女性:0.8~0.9mg/日

効果的なとり方POINT

・にんにくの香り成分の「アリシン」と一緒にとると吸収の効率アップ。玉ねぎ・ネギ・ニラでもOK!
・アルコールを分解する働きもあるので、おつまみにはビタミンB1を含む枝豆などの豆類がおすすめ!

脂質を燃焼させる! ビタミンB2

たんぱく質・脂質・糖質の代謝を促して、エネルギーに変える働きがあり、特に脂質の代謝を助けます。新しい細胞の生成や、ターンオーバーの周期を整えるなどの働きもあり、健康な肌・髪・爪をつくります。「成長ビタミン」「皮膚のビタミン」とも呼ばれています。肌荒れ・髪トラブルの多い方、活動量の多い方におすすめです。

不足すると…

  • 口内炎、口角炎、舌炎ができやすくなる
  • 皮膚炎(ニキビ、脂性肌)になりやすくなる

ビタミンB2を含む食物

推奨量(18~49歳) 男性:1.6~1.7mg/日、女性:1.2mg/日

効果的なとり方POINT

・ビタミンB6と一緒にとることで効果的に脂質を代謝する。
・光に弱いため、光を遮って保存を。

たんぱく質をエネルギーに! ビタミンB6

たんぱく質を代謝し、エネルギーをつくり出す役割があります。また、たんぱく質がアミノ酸に分解されるときや、アミノ酸が筋肉などのたんぱく質を合成するときのサポートも。そのほか、月経前症候群(PMS)による頭痛やイライラなどを軽減する作用もあります。たんぱく質を多くとる方や口内炎ができやすい方、肌荒れを起こしやすい方におすすめです。

不足すると…

  • 湿疹が出やすくなる
  • 口角炎ができやすくなる
  • 貧血になりやすくなる
  • 免疫力が低下しやすくなる

ビタミンB6を含む食物

推奨量(18~49歳) 男性:1.5mg/日、女性:1.2mg/日

効果的なとり方POINT

・ビタミンB6が働くときにビタミンB2が必要になるので、合わせてとるのが効果的。
・動物性食品からとることにより、体内での利用率がアップ。
・冷凍保存で損失してしまうので、鮮度の高いうちに食べるのがおすすめ。

赤血球やDNAづくりをサポート 葉酸

名前の通り、食物の緑の葉の部分に多く含まれているビタミンです。ビタミンB12とタッグを組んで赤血球やDNAをつくるサポートをします。核酸(DNAやRNA)をつくるために働いたり、お腹の中の赤ちゃんの発育をサポートする役割も。妊娠を希望する方や妊娠中・授乳中の方、貧血気味の方におすすめです。

不足すると…

  • 貧血(巨赤芽球性)や動脈硬化になりやすくなる
  • 胎児の神経管閉鎖障害や無脳症のリスクにつながる

葉酸を含む食物

推奨量(18~49歳) 男性:240μg/日、女性:240μg/日

効果的なとり方POINT

・ビタミンB12と一緒にとると効果的。
・光に弱いため暗所で保存し、早めに食べる。

健康的な肌を保つ“美肌ビタミン” ビオチン

エネルギー代謝に関与するほか、肌や髪、爪を健康な状態に保ちます。また、炎症を抑える物質を生成するので、皮膚の炎症やアレルギー症状の緩和にも。基本的には通常の食事をしていれば、不足することはありません。肌の乾燥が気になる方や白髪・薄毛が気になり始めた方におすすめです。

不足すると…

  • 皮膚炎になりやすくなる
  • 食欲不振になりやすくなる
  • 糖尿病のリスクにつながる

ビオチンを含む食物

目安量(18~49歳) 男性:50μg/日、女性:50μg/日

効果的なとり方POINT

・水溶性ビタミンのため熱に弱いが、肉類に含まれるビオチンは比較的熱に強い性質なので、肉類からの摂取がおすすめ。
・生の卵白はビオチンの吸収を妨げるので、ゆで卵や目玉焼きなど加熱した方が効率的に摂取可能。

ビタミンはどれかひとつをとれば良いわけではなく、バランス良くとることが大切です。バランス良くとれないときは、サプリメントやビタミン含有のゼリーや飲料などで補うのもおすすめ。各ビタミンの特徴を知り、効率的に摂取しましょう!

※推奨量、目安量は、全て「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を参照しています。
※イラストはイメージです。

教えてくれたのは…

TBCグループ株式会社 ビューティ&ライフ研究所 管理栄養士

前島 和代