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ビタミンだけじゃない 体を守るミネラルの役割!

ビタミンだけじゃない 体を守るミネラルの役割!

現代人が不足しやすい成分である「ミネラル」。TBC STYLEの読者様はミネラルをしっかりとれていますか?ミネラルは五大栄養素の一つで、体の美容や健康にとって欠かせないものです。今回はそんなミネラルについて、TBC研究所がたっぷり解説します!

ミネラルとは… 体内でつくられない成分!

ミネラルとは、体を構成する主要な4元素である酸素・炭素・水素・窒素以外の元素の総称です。ミネラルは体内で合成されないため、食事から摂取する必要があります。その中でも人の体に欠かせないミネラルは16種類にも及び、まとめて「必須ミネラル」と呼ばれています。

必須ミネラルの種類

16種類ある必須ミネラルのうち、1日の摂取量がおおむね100mg以上のものを「多量ミネラル」、100mg未満のものを「微量ミネラル」として区別されることがあります。

● 多量ミネラル
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素

● 微量ミネラル
鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、コバルト

ミネラルの役割は?

ミネラルは骨や歯などをはじめ、さまざまな体の構成材料になるほか、体液のpHバランスや浸透圧の調整、神経に働きかけるなど、生命機能の調整を行なう役割もあります。ミネラルの種類によって働きが異なるため、偏りなく摂取することが大切です。

● 多量ミネラル

● 微量ミネラル

あなたは大丈夫? もしかしたらミネラル不足かも

必須ミネラルは、一部を除き「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(厚生労働省)で、1日の摂取基準が定められています。バランスの良い食事であればミネラルが不足することは稀です。しかし、加工食品やファストフードなど外食ばかりで食生活が乱れていると、一部のミネラルが不足してしまうことがあり、さまざまな不調を引き起こす要因となります。

● 意識して摂取したい必須ミネラル

男女共に不足
カルシウム
 乳製品に含まれ、不足すると骨の発育障害や骨粗しょう症などを引き起こす
カリウム
 野菜・果物に含まれ、不足すると脱力感や食欲不振、不整脈の原因になる
マグネシウム
 ナッツ・ごまなどの種子類・海藻類に含まれ、不足すると循環器疾患のリスクが高まる

女性が不足傾向にあり

 赤身肉・魚介類に多く含まれ、不足すると鉄欠乏性貧血などを引き起こす。女性は月経による損失があるため不足しやすい。

● 過剰摂取にも注意!
日本人は、ナトリウムの摂取量が男女共に世界でも多い傾向にあります。ナトリウムの過剰摂取は高血圧のリスクを高めるため、調味料(しょうゆ・食塩・みそ等)の使用量を減らして薄味にするなど、減塩を意識することが大切です。

微量でも体にとっては大切なミネラル。バランスの良い食事を心がけていれば不足しにくい栄養素です。食生活が乱れがちな時は、サプリメントの活用も。必須ミネラルをしっかりとってすこやかな体を維持しましょう。

教えてくれたのは…

TBCグループ株式会社

ビューティ&ライフ研究所