TBC研究所

現代人の悩みをサポートするGABA(ギャバ)に注目!

現代人の悩みをサポートするGABA(ギャバ)に注目!

食品やサプリメントなどでよく目にするGABA。名前は知っていても、どういう成分でどう作用するか知らないという方も多いのでは?今回はGABAについて深掘りします!

教えてくれたのは…

TBCグループ株式会社 ビューティ&ライフ研究所 管理栄養士

小塚 尚子

その悩み、自律神経が関係しているかも!?

「寝つきが悪い」「こころの疲れを感じる」「イライラする」…こんなお悩みはありませんか?もしかしたら、それらのお悩みには、自律神経の働きが関係していることも!?

自律神経とは?

自律神経とは、代謝や体温などの機能を24時間体制でコントロールする神経のこと。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。ストレスを感じたり不規則な生活をしていると、交感神経が優位に作用し続けるため、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな悩みを引き起こしてしまいます。

自律神経のバランスを整えよう

自律神経のバランスが整うと、こんなに良いことが!

睡眠の質の改善

体をリラックスさせる副交感神経の働きで、寝つきが良くなるなど睡眠の質が改善する。

精神的な疲労感軽減

ストレスが軽減することで、それが一因の精神的な疲労感が緩和される。

美肌につながる

睡眠の質が上がることで成長ホルモンの分泌が増えたり、ストレス軽減によって肌トラブルを防ぐ。

記憶力の維持

認知機能に影響を与えるコルチゾールの増加を防ぎ、記憶力を維持できる。

肥満予防

食欲を調整する神経が正常に働き、満腹感を増強するため食べ過ぎを防止できる。

GABAは自律神経のバランスを整える、注目の成分

GABAとは、アミノ酸の一種であるγ-アミノ酪酸(Gamma aminobutyric acid)のことで、哺乳動物や植物に存在する成分です。人間の脳内で主要な抑制性神経伝達物質として重要な役割をもつGABAは、脳内のエネルギー代謝を活性化させて脳機能を改善します。

GABAはどんな働きをするの?

交感神経と副交感神経のどちらかの活動が過剰になったり低下したりすると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。GABAは交感神経と副交感神経それぞれに働きかけ、自律神経のバランスを整えてくれます。

GABAについてもっと知りたい!

GABAは体内の生成だけでは足りない?

睡眠不足やストレスを受けやすい環境下では、GABAが減少してしまい足りなくなる傾向にあります。最適な環境づくりのほか、食品やサプリメントなどでの摂取がおすすめです。

GABAが含まれる食材とおすすめの調理法は?

発芽玄米、トマト・なすなどの野菜、メロン・ブドウ・バナナなどの果物、納豆や漬物などの発酵食品に多く含まれます。水溶性の性質があるので、ゆでる場合は成分が溶け出したスープも残さず飲むとより効果的です。

GABAの1日の摂取目安量は?

明確な摂取量の基準はありませんが、1日に30~100mgが目安とされています。
※服薬中の方は摂取について医師や薬剤師へご相談ください。

GABAの効果を発揮させるポイントは?

食品やサプリメントからとる場合は医薬品のような即効性がないため、一定期間継続して摂取することが望ましいです。

GABAと一緒にとりたい成分は?

「ビタミンB6」がおすすめ。赤身肉やマグロなどに多く含まれる成分で、たんぱく質をアミノ酸に分解するのを助け、GABAなどの神経伝達物質の合成を促進します。

食品やサプリメントでGABAを積極的にとり入れましょう!

※イラストはイメージです。