股関節に適切な柔軟性があると体は動かしやすくなります。しかし、「柔らかい=よく動く」とは限りません。運動を効果的に続けるためには、股関節の“滑らかさ”も必要なのです。
この滑らかさとは、股関節が自然に前後左右・立体的に動き、股関節周りの筋肉と体幹が連動してスムーズに動くこと。股関節周りの筋肉と体幹がうまく連動していないと、動きがギクシャクしたり、股関節周りが詰まった感じがします。ストレッチやトレーニングを行ない股関節が滑らかに動くようにして、運動が続けやすい体をつくりましょう。
内回し、外回し各10回、左右各2~3セット

スタート:仰向けに寝転び両ウデは広げる。左脚を天井に向かってもち上げる。
左脚を股関節の付け根から大きな円を描くようにゆっくり回す。
10回まわしたら、回す向きを変えくり返す。反対も行なう。
左右各10回2~3セット

1.壁の横に立ち、左脚を前、右脚を後ろに大きく開く。左手は壁に、右手はお尻に添える。
2.両ヒザともに90度になるまでゆっくり曲げる。ゆっくりとヒザを伸ばして1に戻る。
1・2をくり返して反対も行なう。
Point!
後ろに引いた足のかかとは少し上げましょう。太ももの前側の筋肉ではなく、お尻の筋肉を使います。添えている手でお尻の筋肉が使われているか確認できますよ。

足幅を狭くすると強度が下がります。
股関節の状態を知り、整えたり鍛えることは、キレイな姿勢や痩せやすい体づくりに大切です。股関節を正しく機能させて、さらに美しくすこやかなボディを手に入れましょう!
教えてくれたのは…
中野ジェームズ修一 先生

都内スポーツクラブを中心に、ダンス・エアロビクス・サイクル・トレーニングなどのグループレッスン指導を行なう。グループエクササイズのプログラム開発やインストラクターの育成を手掛け、パーソナルトレーナーとしても活動中。
Point!
回す動きで股関節の可動域をストレッチ。股関節がしっかり動いているのを意識しましょう。もち上げた脚のヒザは曲げてもOKです。脚に引っ張られて腰が反ったり、肩が上がらないようにしましょう。