体をスムーズに動かすには、股関節の柔軟性がポイントです。股関節は、立つ・座る・歩く・ジャンプなどの動作をしたときにかかる衝撃を吸収するクッションのような働きをしています。そのおかげで、体のバランスは保たれ、次の動きがとりやすくなるのです。しかし、股関節が硬くなると、このクッション機能が低下。衝撃をうまく吸収できず、体幹がブレたり、転倒する原因にもなります。
硬くなる原因は、長時間の座りっぱなしや運動不足などで、主に股関節周りの筋肉が動かされないこと。つまり、体をスムーズに動かすには、股関節周りの筋肉を動かして、股関節を柔らかくすることが重要です。
左右各2~3回


1.椅子の前に立ち、右脚を大きく後ろに引く。左ヒザは90度に曲げ、腰を落とす。
2.背筋を伸ばしたまま右脚を大きく外側にぐるっと回し、椅子の座面に右足をのせる。
1・2をくり返して反対も行なう。
股関節の回旋の動きをチェックして、股関節に適当な柔軟性があるかを確認しましょう。ふらついたりしてスムーズにできない場合、股関節の柔軟性が不足して可動域が狭くなっている可能性があるので、トレーニングを行なって股関節を整えましょう。
左右各10回、2~3セット

1.両足を広げて座る。左足は前、右足は後ろにもっていく。両手は股関節の外側に置く。
2.股関節を意識しながら、ゆっくりとお尻をもち上げる。
1・2をくり返して反対も行なう。
教えてくれたのは…
中野ジェームズ修一 先生

都内スポーツクラブを中心に、ダンス・エアロビクス・サイクル・トレーニングなどのグループレッスン指導を行なう。グループエクササイズのプログラム開発やインストラクターの育成を手掛け、パーソナルトレーナーとしても活動中。
Point!
背筋は曲げず、しっかり伸ばしましょう。