教えてくれたのは…
中野ジェームズ修一 先生
股関節は、体を支える「安定」と、立つ・歩くといった動作を可能にする「動く」の両方の役割を担っています。その股関節が動かしにくくなる主な原因は、股関節を支える6筋群(腸腰筋、外転筋群、内転筋群、外旋六筋、大腿四頭筋、ハムストリングス)の力が弱まっているから。体を動かす機会が減ると、これらの筋肉が硬くなったり筋肉量が減ってしまい、力が弱くなります。そうならないために、日ごろから股関節を支える筋肉のケアを行ないましょう。
股関節は前後左右と立体的に動かすことができます。しかし、股関節を支える筋肉が緊張し過ぎていたり硬くなっていたりするとスムーズに動かすことができなくなります。
そこでおすすめなのが「モビライゼーション」。筋肉をやさしく揺らして緊張をほぐすのに効果的な運動です。毎日行なうことで股関節の動きがなめらかになって、美しくすこやかな体づくりに一歩近づきます。
30秒1セット
1.両脚を前に伸ばして座る。両手は体の後ろに置き、上半身の力を抜く。両脚を内側に向ける。
2.両脚を外側に向けた後、内側・外側と交互にユラユラと動かす。
30秒1セット
1.右脚を前にして座り、左脚のヒザを曲げて外側に倒す。両手は体の後ろに置き、上半身の力を抜く。右足を外側に向ける。
2.右足を内側に向けた後、外側・内側と交互にユラユラと動かす。
30秒経ったら、脚を入れ変えて反対も行なう。
都内スポーツクラブを中心に、ダンス・エアロビクス・サイクル・トレーニングなどのグループレッスン指導を行なう。グループエクササイズのプログラム開発やインストラクターの育成を手掛け、パーソナルトレーナーとしても活動中。
Point!
モビライゼーションは、お腹の力を抜いてなるべくリラックスし、脚のつけ根から動かすことを意識しましょう。