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寝つきを改善!ホットタオルで「耳温め」

寝つきを改善!ホットタオルで「耳温め」

寝つきが悪くて悩んでいる人も多いと思いますが、そんなときは簡単にできる「耳温め」を試してみてはいかがでしょう。「耳温め」の効果とやり方をご紹介します。

耳温めで寝つきを良くする3つの要素

耳周りには、温めると寝つきが良くなる「AVA血管(動静脈吻合[どうじょうみゃくふんごう])」、「迷走神経」、「ツボ」があります。それぞれ温めると良い理由など見ていきましょう。

AVA血管(動静脈吻合)を温める

人は深部体温(体の深い部分の温度)が上がって下がるときに眠くなるため、寝つきを良くするためにはまずは深部体温を上げることが必要です。耳には“AVA血管(動静脈吻合)”という動脈から静脈へ切り替わる毛細血管があり、体温調整に特化しています。そのため耳以外にも存在しますが、特に耳にはAVA血管が密集しているため、ここの血管を広げると深部体温が上がります。

ある実験で、耳を温めると手のひらの温度が上がりました。離れた手の温度に変化があったということは、やはり耳を温めることは全身の体温を上がることにつながります。

迷走神経を温める

耳の穴周りには副交感神経につながる“迷走神経”があり、温めたりマッサージしたりして刺激を与えると深くゆっくりした呼吸になりリラックスモードに。眠気を感じやすくなります。

ツボを温める

耳周りには眠気を促すのに効果的なツボがあり、温めることで効果を発揮します。

【神門】自律神経を整え、寝つきを良くする。
【枕】脳疲労を緩和し、寝つきを良くする。
【完骨】神経の興奮を抑え、質の良い睡眠へ導く。

耳の温め方

ホットタオルを作り、AVA血管、迷走神経、ツボを温めましょう。

1.タオルを水で濡らして絞り、電子レンジで1分ほど温めたホットタオルを作る。

2.耳全体にあてる(ホットタオルをポリ袋に入れると冷めにくくなります)。

※やけどにつながるので、温め過ぎには注意しましょう。

ホットタオルが用意できないときは、手を温めて耳介を覆うだけでも効果を実感できます。

※イラストはイメージです。

教えてくれたのは…

きたにし耳鼻咽喉科院長

北西 剛 先生

医学博士。西洋医学では対応が難しいケースを数多く経験し、補完医療、伝統医学を併せた統合医療を実践。健幸超寿を実現すべく、個々にとって調和のとれた医療を目指す。「自身自医」「予防は治療にまさる 養生は予防にまさる」をモットーに、外来診療のほか、セミナーやメディアでの情報発信などにも尽力。日本アーユルヴェーダ学会理事長。日本統合医療学会理事・認定施設。守口市医師会副会長ほか。
医学博士。西洋医学では対応が難しいケースを数多く経験し、補完医療、伝統医学を併せた統合医療を実践。健幸超寿を実現すべく、個々にとって調和のとれた医療を目指す。「自身自医」「予防は治療にまさる 養生は予防にまさる」をモットーに、外来診療のほか、セミナーやメディアでの情報発信などにも尽力。日本アーユルヴェーダ学会理事長。日本統合医療学会理事・認定施設。守口市医師会副会長ほか。