BEAUTY特集

口が乾くのはただの乾燥? ドライマウスの正体とは?

口が乾くのはただの乾燥? ドライマウスの正体とは?

ドライマウスと聞いて、口の中が乾いている“だけ”と思っていませんか?実は口内トラブルにつながったり、QOL(Quality of Life=生活の質)を下げることもある症状なのです。今回は、美容や健康にも深い関係のあるドライマウスについて紹介します。

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教えてくれたのは…

銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタル81院長

坂本 紗有見 先生

東京歯科大学卒業。口内のフローラと病気の関係の研究や歯周病を予防する矯正歯科治療にも力を入れている。日本美口協会代表理事、日本矯正歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会、日本審美歯科学会、日本アンチエイジング歯科学会、日本歯周病学会会員ほか。
東京歯科大学卒業。口内のフローラと病気の関係の研究や歯周病を予防する矯正歯科治療にも力を入れている。日本美口協会代表理事、日本矯正歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会、日本審美歯科学会、日本アンチエイジング歯科学会、日本歯周病学会会員ほか。

こころあたりはありませんか? まずはあなたの口内をチェック!

  • 口臭が気になる
  • 口の中がカサカサする
  • 唾液がネバネバする
  • 口呼吸のクセがある
  • 味覚を感じにくい
  • 舌がひび割れている(シワが深くなる)
  • 舌がピリピリ痛む
  • 口内の粘膜に炎症がある

いくつ当てはまりましたか?2つ以上当てはまった方はドライマウスかもしれません。

ドライマウスって何?

ドライマウスとは「口腔乾燥症」と呼ばれ、唾液の分泌量が何らかの原因で少なくなり、口の中が乾燥している症状のことで、近年では若い世代に急増中なのです。放っておくと虫歯や歯周病などになりやすいだけでなく、風邪などの感染症にかかりやすくなることも。口が乾いていると感じたら、早めのケアが必要です。

ドライマウスはなぜ起こる?

唾液は口と口周りにある唾液腺への刺激により分泌されます。口内を健康に保つためには、1日あたり約1.5Lの唾液の分泌が必要です。しかし、さまざまな原因によって唾液が分泌されず口内のうるおいが失われるとドライマウスになるのです。若い世代の方のドライマウスの原因のひとつに挙げられるのが、メールやSNSの普及により会話をする機会が減ったこと。さらに、柔らかい食べ物が増え咀嚼の回数が少なくなったこと、ストレスで自律神経が乱れることも唾液腺の刺激が減る原因に挙げられます。

口呼吸も口内の唾液の量を減らす大きな原因!

何かに集中しているときやリラックスしているとき、無意識に口呼吸していませんか?口呼吸を続けていると、唾液の分泌量が減ったり、唾液が蒸発しドライマウスになりやすくなります。できるだけ鼻呼吸を習慣づけましょう。

唾液の分泌量アップでこんな良いことが!

唾液がしっかり分泌されていると、日常生活や健康にさまざまな良い効果があります。

  • 会話がしやすい
  • 唇や粘膜がうるおう
  • 食べ物が食べやすくなる
  • 味覚を感じやすくなる
  • 虫歯や歯周病予防
  • 口臭が弱くなる
  • 風邪や感染症を起こしにくい

ドライマウスは唾液の分泌が減ることで起こる症状です。口が乾くと感じたら放置せず早めにケアをして快適にすごしましょう!