温めグッズなどで体を温めるときは、体温より2~3℃上の温度で、おだやかに温めると効果的。ゆっくりじんわりと温めることで、ポカポカ感が持続します。
また、高温のグッズを使ったり、熱いお湯に浸かるのは交感神経を刺激して緊張を高めるだけでなく、体力を消耗して疲れてしまいます。温める温度には注意しましょう。
おやすみ前、40℃くらいの温タオルを目の上に乗せて、ホットパックを。目の周りの緊張がほぐれて血行がアップ。クマでお悩みの方にもおすすめです。
昔ながらのお湯を入れるタイプの湯たんぽは、電気を使わないので経済的で、温める場所を固定しないので低温やけどの心配もありません。座っているときにヒザへ乗せたり、お腹や腰周りをぐるぐる移動させて温めてみてください。
ー ここに注意! やってはいけない温め方 ー
●無理は禁物
自分の体調や感覚と相談しながら行ないましょう。不快さを我慢してまで行なうことはありません。
●炎症部分は温めない
関節炎などで熱をもっている場所、けがで化膿している場所は温めてはいけません。
●低温やけどに気をつける
高温のカイロなどで一箇所を長時間温めすぎると低温やけどの心配が。40℃での温活なら心配ありません。
ぬるめのお風呂に入ると、体の芯まで温まるだけでなく、交感神経が鎮まり、副交感神経が優位になるので、心身ともにリラックスできます。
入浴は寝る直前に、38~40℃のぬるめのお湯に、ゆっくり全身浸かるのがポイント。最低でも10分以上、できれば30分程ゆっくり温まるとのぼせにくく、出てから体温が下がるのも緩やかになるので、リラックスしたまま眠りにつけます。入浴剤などを利用すると、よりリラックス効果もアップしておすすめです。
♦︎ 洗い場や脱衣所はあらかじめ暖めておく
♦︎ のぼせそうなら濡れタオルで頭を冷やす
♦︎ お湯の温度は38〜40℃が適温
♦︎ 10〜30分程ゆっくりお湯に浸かる
♦︎ 暑ければ湯温を1度下げるか、手や胸元をお湯から出して気持ち良いと感じる状態にする
♦︎ 入浴剤は炭酸系がおすすめ
温活習慣を身につけて、美肌キープを目指しましょう。
教えてくれたのは…
東京有明医療大学教授、医学博士
川嶋 朗 先生