BEAUTY特集

冬の大敵!冷え対策 体を温めて美肌温活!

冬の大敵!冷え対策 体を温めて美肌温活!

冬の体調のお悩みに挙がることが多い「冷え」。そこで温活のパイオニア、川嶋先生に聞いた今日からできる冷え対策をご紹介します。

教えてくれたのは…

東京有明医療大学教授、医学博士

川嶋 朗 先生

不調や病気の原因が冷えにあることに古くから着目、治療だけでなく生活の中での予防法も提唱する、「温活」という言葉を広めたパイオニア。
不調や病気の原因が冷えにあることに古くから着目、治療だけでなく生活の中での予防法も提唱する、「温活」という言葉を広めたパイオニア。

実はあなたも冷えている!?冷えCHECK!

  • 普段の体温が36℃以下
  • 手足がいつも冷えていて、なかなか温まらない
  • 起きたとき、布団の中に入っていたのに冷たい部分がある
  • 生理痛が重い
  • 冷房が苦手
  • 目の下によくクマができる
  • 夜中にトイレで目を覚ます
  • 脚がむくんでいる
  • 肌荒れがある
  • 頑張ってもやせない
  • 夏でもあまり汗をかかない
  • 肩コリがひどい

1つでも思い当たったら、温活をはじめましょう!

現代人は冷温人!?

若い世代ほど冷えている人が多いんです」と川嶋先生。エアコンや冷蔵庫などの現代文明が発達したことで、快適な温度の中ですごし、いつでも冷たい物をとれるようになりました。また、交通機関の発達などにより歩いたり体を動かすことが少なくなり、汗をかく機会が減少しています。そのため、暑ければ汗をかいて体温を下げ、寒ければ筋肉などが熱をつくるという基礎代謝としての体温調節機能を養う機会が奪われており、冷えの要因となっています。
近年の日本人の平均体温は36℃前半ですが、代謝が活発に行なわれると考えられるベストな体温は37℃といわれています。体温が1℃上がると基礎代謝は13%増えるとされている(※)ことからも、体温の1℃アップを目指しましょう。

※厚労省/特定保健指導の実践的指導実施者研修教材より

代謝とは? 

活動代謝
体を動かして消費されるエネルギー
食事誘発性熱産生
食事消化時に使われるエネルギー
基礎代謝
呼吸や心臓を動かす、生命維持に必要なエネルギー。基礎代謝が高い人は体温が高く血のめぐりも良いため、老廃物が滞りにくく、体調不良なども少ないといわれています。

冷えは健康と美容の強敵!

体が冷えると血行が悪くなり、体や肌にさまざまな悪影響を及ぼします。血液は体内をめぐって栄養や酸素をすみずみまで届け、老廃物を運び出す役割があります。そのため血行が悪くなると、必要な栄養が届かなくなり、新陳代謝も鈍りがちに。老廃物も排出されず、溜まってしまいます。また、体が冷えると代謝が落ち、脂肪が燃焼されにくい体に…。
健康面はもちろんですが、美容面でも良くないことづくしです。「ちゃんとケアしているのに肌の調子が…」「ダイエットしても結果が出ない…」など、冷えを解消して、そんな悩みからも卒業しましょう。

冷えがなくなると美容にこんなうれしいことが!

血行を促進すると、肌細胞に必要な栄養である、ヒアルロン酸やコラーゲンを産生する力も回復。

くすみやシミの原因となる老廃物がスムーズに排出されるようになり、明るい肌に。


リンパの流れが良くなり、むくみにくくなります。代謝もアップし、脂肪が燃焼しやすい体に。

血行が良くなると、毛母細胞が活性化し、すこやかな髪を生み出す力がアップします。

温めるべき部位を知る!

体を効率良く温めるには、温めるべき部位があります。その要となるのは「血管」と「筋肉」。全身を流れる血液を効率良く温めることができるのは、動脈が皮膚に近いところを通っている部分です。首や手首、足首など「首」がつく部位は、寒気にさらされると血液の温度が下がりやすいので、冷やさないようにしましょう。
大きな筋肉のあるお尻や太ももなどは、外から温めるだけでなく、筋肉も動かして内側からも熱を発するようにしましょう。
温活は無理なく実践できそうなことから試して、習慣化してください。

冷やさない&温める部分はココ 

冷やさない

  • 首/ 太い頸動脈が通る血流の多い部分なので、マフラーなどでガードを。
  • 手首/ 皮膚の近くを動脈が通り、外気に触れて冷える部分。手袋などで温めて。
  • 足首/ 心臓から遠く、冷えやすい部分。靴下などで温め、血行アップを。

温める

  • お腹/ 胃腸や子宮など、冷えの影響を受けやすい臓器が集中。腹巻きで温めて。
  • 腰〜お尻/ 腰は自律神経の要。冷やすと腰痛などの原因となるのでカイロなどで温めましょう。
  • 太もも/ 大きな筋肉や血管が多く通っているので、効率良く全身を温めることができます。

体の外側から温めるだけでなく、体の内側からも温めるのが温活のポイントです。それぞれの温め習慣を身につけて、冷えに負けない体をつくりましょう!