化粧品を評価する試験には、大きく分けて「効能を評価する試験」と「安全性を評価する試験」があります。
「効能評価試験」のうち、シワを評価する試験は「抗シワ機能評価試験」とも呼ばれ、科学的・客観的に有効性を評価することを目的に作成した、シワの評価方法です。この試験は、日本香粧品学会が平成18年(2006年)に公表した、「抗シワ機能評価試験ガイドライン」に基づいており、適切な試験を行ない、効果が確認された製品のみに「乾燥による小ジワを目立たなくする」という効能を表示することができます 。
試験は、「抗シワ機能評価試験ガイドライン」に基づいて行なわれます。ガイドラインでは目尻を対象として、シワの深さを0〜7グレードに分類。そのシワグレード1〜3に当てはまる被験者に製品を2週間以上使用してもらい、塗布した箇所のシワの変化を皮膚科専門医などが評価します。実際にシワへの効果が認められれば、パッケージなどに「乾燥による小ジワを目立たなくする *効能評価試験済み」と記載が可能になります。
<シワグレードに関する参考資料>
日本香粧品学会・新規効能取得のための抗シワ製品評価試験ガイドライン
https://www.jcss.jp/journal/contents_guideline1.pdf
小ジワをケアせずそのままにしていると、肌の奥にまでダメージが及んで、深いシワにつながることも。そうなる前に、早めのケアが大切です。
「乾燥による小ジワ」が気になってきたら、次のようなポイントを意識してケアをしましょう。
●肌をやわらかくする
肌表面が乾燥すると硬くて柔軟性がない状態になり、跡がつきやすくなります。乾燥による小ジワ対策には、肌のうるおいを保ち、柔軟性のある状態を維持することが大切です。
●キメをふっくら整える
乾燥した肌にうるおいを与えて、ふっくらとキメが整うと、凹凸による影が少なくなり、小ジワが目立たなくなります。
★普段のスキンケアでは物足りない方、何を使ったらいいか悩んでいる方は、「乾燥による小ジワを目立たなくする *効能評価試験済み」の化粧品をとり入れるのもおすすめです。
化粧品のパッケージに記載される試験は複数存在します。化粧品の“効能”を評価する試験以外にも、化粧品を使用した際に肌トラブルが起きないかなどの“安全性”を評価する試験もあり、パッケージなどに「〇〇テスト済み」と表記されています。
●パッチテスト
皮膚に対する刺激性を評価する試験。パッチテスト用テープに製品を載せ、腕や背中に24時間(もしくは 48時間)貼りつけた後に、赤み・腫れなどの皮膚反応を観察します。
●スティンギングテスト
感覚刺激に敏感な方を対象に、かゆみ・ひりつきなど、製品使用時の一時的に感じる感覚刺激 (スティンギング)を評価する試験です。
●アレルギーテスト
皮膚に対するアレルギー性を評価する試験。パッチテストを週3回×3週間行なった後、2週間の休止後再度パッチテストを実施し、皮膚に反応が出るかをチェックします。
●ノンコメドジェニックテスト
ニキビの元となるコメドができにくい製品かをチェックする試験。製品を背中にくり返し塗布した後、角質層の状態を顕微鏡で観察し、コメドができているかを確認します。
※〇〇テスト済みと表記があっても、全ての方に肌トラブルが起きないというわけではありません。
TBC製品はこだわりの品質でお客様へお届けするために、製品開発時に外部機関の試験に加え、自社内でもいくつもの試験を実施しています。
●使用感および短期での確認モニター
全国のサロンスタッフが参加しており、製品の特性に合わせて、年齢・性別・肌タイプにより適切な被験者を選出して実施。全国のサロンスタッフからの声を製品開発に活かせる点がTBCの強みです。一定の基準をクリアしたもののみ製品化しています。
●長期使用での確認モニター
製品を一定期間使用し、シワの本数や肌の水分量の変化などを測定機器を用いて確認します。使用中に肌トラブルが生じないかも確認します。
●脱毛後の使用確認
脱毛後の敏感になりがちな肌へ製品を使用した際に、刺激や赤みなどが生じないかを確認します。脱毛コース後のスキンケアを大切にしているTBCならではの試験です。
※必ずしも刺激等が起きないというわけではありません。特に、脱毛後に強い赤みや腫れなどがある部位には使用しないなど、肌状態を確認しながら使用しましょう。
その他、製品の品質に関わる確認試験も実施し、安心してお使いいただける製品提供をこころがけています。
さまざまな試験を経て生まれる化粧品。
パッケージの表示内容を製品選びの参考にして、すこやかで美しい肌を目指しましょう。
※イラストはイメージです。
教えてくれたのは…
TBCグループ株式会社
ビューティ&ライフ研究所